NO MARKとは

NO MARKへの挑戦こそが、未来へとつながる

ITを中心としたテクノロジーの発展によって、ビジネスの領域では「未知」がさらに加速している。

想像してもらいたい。

足跡ひとつない、真っ白な雪山。誰もまだ足を踏み入れたことがないジャングル。地図に載ってすらいない無人島。絶望すら感じる、生き物を拒絶する砂漠。今の技術力を持ってしても、降り立てていない星。

まだ誰も到達したことがないまだ見ぬ領域に、初めの一歩を踏み出すことは、非常に勇気がいる。しかし今、踏み出すことは、生き残るために必要不可欠なものとなった。なぜなら今までは日々の積み重ねが未来へと通じていた。常にカイゼンを繰り返し、日々の積み重ねが明日へと繋がっていたのだ。

しかし、デジタルシフトした世界においては、デジタルに適応し、自身の価値を再定義できないと存在すら許されなくなる。例えば、将来的にキャッシュレスに対応しない店は、どんなにいい商品や空間を売っていても、 お客様の支払いに対応できず、そもそも商売自体が成り立たなくなるだろう。

解くから”説く”へ、答えから”応え”へ

あらゆる企業が、テクノロジーの発達、デジタル武装する生活者、新たな競合他社の脅威を踏まえて、 自社の価値を再定義し、未来予想図から逆算した取り組みを、今、行う必要があるのだ。

アフターデジタル時代において、最も重要なことは「どう問題を設定し、世の中に対して、どんな魅力的な応えができるか」という価値の再定義だ。

そのためには、テクノロジー、マーケティング、PR、クリエイティブの素養があらゆる人に求められている。「より良い機能」や「他社よりも優れている」という訴求ではなく、ストーリー(歴史)やフィロソフィー(想い)、 コンセプト(価値)をきちんと創り出し、世の中を口説いていくことが必要なのだ。

融合と断絶のハザマで

テクノロジーによって、様々な分野が融合している。今まで家電メーカーが自動車製造を行い、IT企業が実店舗を持ち、リテール企業がデータ販売を行っていく。そんな企業がたくさん生まれている。

しかし、境界が融け、ボーダーレスになっている一方で、人が関わる領域は、むしろ断絶が起こっている。部署間、知識間、企業間、それぞれの利害や慣習が邪魔をして、本来連携すべきところでうまくいっていないのが現状だ。

そこで、このウェブマガジン「NO MARK」では、「コミュニケーション設計」「テクノロジーの無駄づかい」「リテールの明日」「他のイロイロ」という4つの切り口から、次代のNO MARKを切り拓くヒントを探っていく。

なお、NO MARKは株式会社照應堂が運営している。